1. GoogleのResponsible AI原則
| 原則 | 主な要件 |
|---|---|
| 社会的に有益 | 社会と個人に利益をもたらす |
| 不公平なバイアスの回避 | 人口統計グループ間で公平性をテスト |
| 安全性 | 多様なシナリオでテスト、継続的な評価 |
| 説明責任 | 適切な人間の監視と制御 |
| プライバシー保護 | トレーニングデータのプライバシーを保護 |
| 科学的卓越性 | 厳格な研究基準 |
| 有益な用途に利用可能 | 主要な利益基準 |
2. Vertex AI Explainability
Vertex AI Explainabilityは特徴量アトリビューションスコアを提供し、モデルが特定の予測を行った理由を説明します。
| 手法 | 対象 | 仕組み |
|---|---|---|
| SHAP(Shapley Values) | テーブルモデル | ゲーム理論:各特徴量の貢献度 |
| Integrated Gradients(IG) | ニューラルネットワーク(画像、テキスト) | ベースラインから入力への勾配累積 |
| XRAI | 画像モデル | ピクセル領域のアトリビューション(IGよりUXが優れている) |
| Sampled Shapley | 大規模テーブルデータセット | 近似SHAP、より高速 |
試験のヒント: 「ローンが拒否された理由を説明」→ テーブルモデル向けSHAP。「分類を左右した画像領域をハイライト」→ Integrated GradientsまたはXRAI。Vertex AI Explainabilityはエンドポイントのデプロイ時に有効化する必要があります。
3. 公平性とバイアス検出
| ツール/概念 | 説明 |
|---|---|
| Fairness Indicators | GCPツール:人口統計スライス間でモデルの公平性メトリクスを評価 |
| What-If Tool | モデル動作のインタラクティブな探索、反事実分析 |
| Demographic parity | 人口統計グループ間で同じ予測率 |
| Equal opportunity | グループ間で同じRecall/TPR |
| データスライス評価 | TFX Evaluatorで性別、人種、年齢ごとにメトリクスを評価 |
4. プライバシー技法
| 技法 | 説明 |
|---|---|
| 差分プライバシー | トレーニングデータ/モデルに統計的ノイズを追加、個人データの再識別を防止 |
| 連合学習 | 生データを集中化せずに分散データでトレーニング — モデル更新のみ |
| データ匿名化 | トレーニング前にPIIを削除(Cloud DLP API) |
5. MLワークロード向けセキュリティ制御
| 制御 | 目的 |
|---|---|
| IAMロール | MLサービスアカウントの最小権限アクセス |
| VPC Service Controls(VPC-SC) | セキュリティ境界:BigQuery、GCSからのデータ流出を防止 |
| CMEK(顧客管理暗号化キー) | Cloud KMS経由で暗号化キーを制御 |
| Vertex AI用プライベートIP | トレーニングとエンドポイントがプライベートネットワーキングを使用 |
| Cloud Audit Logs | 誰がどのデータにいつアクセスしたか(Data Access + Admin Activity) |
VPC Service Controls Perimeter:
┌────── Security Perimeter ─────────┐
│ BigQuery │ Cloud Storage │
│ Vertex AI │ Cloud KMS │
│ Dataflow │ Secret Manager │
└──────────────────────────────────┘
│ (no exfiltration outside perimeter)
✗ Unauthorized access blocked
6. 練習問題
Q1: 金融サービス企業がローン審査MLモデルをデプロイしました。規制当局は、特定のローン申請が拒否された理由を説明することを要求しています。テーブルモデルの予測ごとの特徴量重要度スコアを提供するVertex AI機能はどれでしょうか?
- A) Vertex AI Experiments
- B) SHAPを使用したVertex AI Explainability ✓
- C) Vertex AI Model Monitoring
- D) Fairness Indicators
解説:Shapley Values(SHAP)を使用したVertex AI Explainabilityは、各個別の予測に対して各特徴量に重要度スコアを割り当て、credit_score、income、debt_ratioなどの特定の入力特徴量にモデルの決定を帰属させることで、特定のローンが拒否された理由を説明します。
Q2: ヘルスケア企業が、複数の病院に分散された患者データでMLモデルをトレーニングする必要があります。データプライバシー規制により、生の患者記録の集中化は禁止されています。どのプライバシー保護MLアプローチを使用すべきでしょうか?
- A) 中央集中型トレーニングでの差分プライバシー
- B) 連合学習 ✓
- C) データ匿名化 + BigQuery ML
- D) Cloud DLPの非識別化
解説:連合学習は、生データを中央の場所に移動せずに分散データでモデルをトレーニングします。各病院は自身のデータでローカルにトレーニングし、モデル更新(勾配)のみが共有・集約されます。生の患者記録は病院の環境を離れません。
Q3: 企業がMLトレーニング用にBigQueryで機密金融データを処理しています。承認されたセキュリティ境界外の未承認GCPプロジェクトへのデータ移動を防ぐ必要があります。どのGCP機能を実装すべきでしょうか?
- A) Cloud KMS CMEK暗号化
- B) VPC Service Controls(VPC-SC)境界 ✓
- C) IAMロール拒否ポリシー
- D) Cloud Armor WAF
解説:VPC Service Controlsは、GCPサービス(BigQuery、Cloud Storage、Vertex AI)の周囲にセキュリティ境界を作成します。認証されたユーザーからであっても、定義された境界外にデータを移動するリクエストをブロックすることで、データ流出を防ぎます。CMEKは暗号化制御を提供しますが、流出を防ぎません。